妊活、体質改善!!〜体の炎症を抑えて精子・卵子を元気にしよう〜
不妊症、妊活で悩む方の多くに当てはまる体質が4つあります。
今回はそのうちのひとつについてお話します。
体の炎症が不妊の原因になる
体の炎症とは?
体の炎症と言われても何のこと?捻挫とかの怪我??
もちろん怪我も炎症ですが、ここでいう炎症とは慢性炎症のことです。
(急性炎症は打撲やねんざ、感染症など)
慢性炎症の具体例を挙げると
花粉症 | 鼻炎 | 副鼻腔炎 |
ドライアイ | 目のかゆみ | 充血 |
アトピー性皮膚炎 | 慢性胃炎 | 慢性腸炎 |
ポリープ | 生理痛 | 便秘下痢などの胃腸症状 |
などが挙げられます。
また、肩こりや腰痛、腱鞘炎、関節痛なども慢性炎症のひとつです。
どうして炎症が不妊の原因になるの?
理由その1、炎症があるとミトコンドリアの機能が落ちる!
炎症があると妊活でとっても大事なミトコンドリアの機能が落ちると言われています。
妊活、体質改善!!〜細胞(ミトコンドリア)の機能を上げろ!!〜で詳しく解説しましたが、精子・卵子が元気かどうかはミトコンドリアが元気かどうかで決まります。
炎症だけに限らず、放射能や大気汚染、喫煙などは体内で活性酸素を発生させます。
活性酸素は体内の免疫機能や感染防御などで重要な役割を担いますが、過剰になると細胞障害をもたらします。
そして、ミトコンドリアにあるDNAはむき出しになっていて、守るものがないために活性酸素の影響をとても受けやすくなります。
そして、ミトコンドリアは活性酸素に弱い性質があります。
活性酸素と炎症について
また、臨床例では変形性関節炎がSODによって影響を受けたと報告がある。
多量に産生された活性酸素が炎症を惹起している可能性がある。
【参照】 活性酸素と炎症
つまり!!
「炎症がある」=「活性酸素が多い」
「活性酸素が多い」=「ミトコンドリアは傷む」
「ミトコンドリアが傷む」=「卵子・精子は劣化する」と考えられます
理由その2、炎症があると性ホルモンが減少する
体の中に炎症があると、コルチゾールというホルモンが活躍し炎症を抑えます。
炎症を抑えてくれるホルモンがいるなんて!じゃあ、コルチゾールさんもっと頑張ってよ!
と思いますが、そう単純な話でもないのです。
ここで問題なのはコルチゾールの原料は性ホルモンと同じコレステロールということなのです。
炎症は体の中で様々な悪さをするので、性ホルモンを作るより、火消し役のコルチゾールを作るのを優先します。
上の図はコレステロールを原料に作られるホルモンの産生過程の図ですが、炎症があるとはコルチゾールに材料を取られてしまい性ホルモンの分の材料が足りなくなってしまうということです。
結果、性ホルモンの産生量は減ってしまうのです・・・。
これをコルチゾールスチール症候群といいます。
体の炎症を抑えるには?
炎症が良くないことはなんとなくわかった!
じゃあ炎症を抑えるにはいったいどうしたらいいのでしょう??
まず食べ物を見直そう!
グルテン(小麦) | αカゼイン、乳糖(乳製品全般) |
砂糖(特に白砂糖、人工甘味料) | カフェイン |
アルコール | 添加物 |
化学調味料 | 農薬(無農薬が手に入らないならホタテの貝殻などで洗う) |
この辺りは基本的にできるだけ避けるようにしましょう!
お菓子やコンビニ弁当、インスタント食品、加工食品、外食などは添加物や砂糖が多いだけでなく、油の質も悪く酸化しているものが多いので注意してください。
また、ポリープは添加物の炎症に寄るところが多いようです。
また、食べ過ぎも要注意です!
質の良いものだからといって食べすぎていれば炎症や胃腸機能の低下に繋がります。
とは言っても、たまに行く外食がストレス発散の場だ!って方も多いと思います。
もちろん一生食べるなと言っているわけではありませんが、少し変なものを食べたくらいならすぐ解毒できたり回復できる体になるまではできるだけ避けたほうがいいと思います。
そして、ストレス発散だと思って食べていたものが意外とストレスの原因になっていることもよくあります・・・。
まずは1周期。徹底的に頑張ってみるだけでも体が変わったのを実感できるはずです。
小麦を除去しただけで、生理痛がなくなった、頭痛がなくなったなどの体調の変化を実感できる人も少なくありません。
肩こりや腰痛なども現代人は内臓疲労によるところが多く、食事改善で症状が改善する方も多くいます。
詳しくはコチラの記事
腰痛の原因と対策〜あなたの食べているものが腰痛の原因かもしれません〜
肩こりの原因〜チョコとコーヒーがあなたの肩こりの原因に〜
炎症を抑える栄養素を摂る
食事改善でも体は変わります。
ですが、普段摂る食事は健康な人が健康を維持するための食事です。
体を回復させるには少し時間がかかってしまいます。
妊活が時間との戦いになっている方も多いと思います。
より効率的に体を回復させるにはサプリメントなどで栄養補給をするのも手段の一つです。(サプリメントの質には注意しましょう)
抗酸化・抗炎症作用のある栄養素(サプリメント)
ビタミンB | ビタミンC |
ビタミンE | コエンザイムQ10 |
オメガ3 | ケルセチン |
この辺りが有名です!
今回の炎症のお話で心当たりがある方は、この辺りの栄養素の多い食べ物やサプリメントを摂取してみるといいと思います!
まとめ
✔︎体の炎症は精子・卵子の機能を低下させ、性ホルモンの低下を招く
✔︎炎症の原因は
食べ過ぎ
添加物
加工食品
小麦(グルテン)
牛乳(αカゼイン)
砂糖
お菓子
など
✔︎抗酸化・抗炎症作用のある栄養素
ビタミンB
ビタミンC
ビタミンE
コエンザイムQ10
オメガ3
ケルセチン
など