続・低血糖症は万病の元!!?〜血糖値の整え方〜
以前の記事、低血糖症は万病の元!!?で低血糖症が肩こりや腰痛、不妊症、頭痛、月経前症候群、パニック症候群、冷え性などなど、様々な不調の原因になり得ると解説しました。
今回は低血糖症の治し方、血糖値の整え方をご紹介いたします。
低血糖症の治し方
低血糖症の原因を除去しよう
まずは、低血糖症になる原因を知って除去していきましょう!!
1、食べ過ぎ
人類初の飽食と言われる現代。
空腹には対応する術(アドレナリン、ノルアドレナリン、グルカゴン、成長ホルモン、コルチゾール、甲状腺ホルモン、ソマトスタチン、アルドステロンなどが働く)は昔から身に付けていますが、食べ過ぎた時の備えはインスリンしかありません。
食べ過ぎて、血糖値の急上昇を繰り返していると膵臓は過活動状態。
どんどん血糖コントロール機能は壊れていきます。
腹八分目に抑えるようにしましょう!
どうしても食べすぎてしまう!!という方はすでに低血糖状態になっているので食べすぎてしまう可能性大です!
それでも、控えめに食事をする努力をして頂きたいところですが、この後解説する方法も試してみてください!
2、高GI食を避けて低GI食を心掛ける
食べるものの質も大事です。
最近だと高G I食、低GI食といった言葉を耳にする機会も増えたと思います。
GIとは食材の炭水化物50gを食べた時に、どのくらいのスピードで血糖値が上がるかを示したものです。
このGI値が高い食品、高GI食を避け低GI食を摂るように心がけましょう。
低GI食の選び方のポイントとしては
✔️デンプン質の低い野菜を選ぶ
✔️食物繊維の多いものを選ぶ
✔️穀物は精製されていないものを選ぶ
※穀物は精製されていない玄米などは、中GI食とGI値は低めですが、難消化性の為胃腸機能が落ちている方には負担になることがあります
また、炭水化物は血糖値が上がりやすいものが多いですが、体を動かすために必要不可欠なエネルギーです。
バランスや量を考えて適切に摂取しましょう!
GI食はネットで調べるとたくさん出てくるので、ここでは長くなるので詳しくは割愛しますが、いくつかわかりやすいサイトがあったのでご紹介しておきます。
また、外食は炭水化物に偏りがちになるだけでなく、調味料に砂糖を使われていることが多いため注意が必要です。
3、ミトコンドリア機能の低下
エネルギーを産むのはミトコンドリアという器官です。
ミトコンドリアを動かすための栄養素(ビタミン、ミネラル、コエンザイムQ10)が足りなければ脂質やタンパク質を上手にエネルギーに変えることができずにすぐエネルギー切れを起こします。
その為、またすぐにエネルギーに変わる糖質を欲したり、カフェインで血糖値を上げたくなるのです。
飽食って言ったのに矛盾しているようですが、
現代人はカロリーオーバーの低栄養、新型栄養失調と呼ばれる人が増えています。
カロリーは十分過ぎるほど摂っているのに、ビタミンやミネラルなどの必要な栄養素が足りなくなっているのです。
外食や出来合いのものではなく、簡単でもいいから手作り料理を心がけたいですね!
ミトコンドリアについては妊活さん向けに書いた妊活、体質改善!!〜細胞(ミトコンドリア)の機能を上げろ!!〜で詳しく解説しています。
妊活さん以外にもたくさんの人に当てはまることなので是非こちらの記事も読んでみてください^ ^
血糖値の整え方
原因となるものを除去したら、血糖値の上がり下がりを自分でコントロールしていきます。
ポイントは捕食!!
です。
血糖値が上がりすぎず、下がりすぎずしないようにチョコチョコエネルギー補給をします。
捕食に適する食品としては
✔️出汁スープ(添加物などに注意)、ボーンブロス
✔️良質な炭水化物(おにぎりなどを捕食。もちろん小麦はダメ!)
✔️ハチミツ
※ナッツ、果物もありですが個人差が大きいため注意が必要です
胃腸機能が落ちていると感じる方はおにぎりよりスープやハチミチの方が消化に負担が掛かりにくいのオススメです。
捕食はタイミングが大事!
✔️出汁などのスープやハチミツなら30分に一口
✔️おにぎりなら2〜3時間に1〜2口
これは食後の時間から数えてください。捕食でもつ血糖値は個人差がありますが2時間以内と思いましょう!
夜間は低血糖を起こしやすいのでハチミツを寝る前にカレースプーンで1〜2杯は摂取しましょう!
起床時に食べる元気がない方は、低血糖で目が覚めていて、胃腸を動かすエネルギーが無い可能性が高いので、寝起きにスープやハチミツを少し摂取するといいと思います。
初期はリブレという血糖測定センサーを使って、自分が何を食べたらどのくらい血糖値が上がって、何時くらいに下がりやすくなっているかなど、可視化しながら行うと効率的です!
リブレセンサー | |
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リブレ読み取り装置 | |
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読み取り装置は今はiPhoneであればアプリで読み取りができるので、購入の必要はありません(^ ^)
アプリのリンクはコチラ↓↓ https://apps.apple.com/jp/app/freestyle-librelink-jp/id1449296861 |
補足として
✔️低血糖が起きた時点でアドレナリンなどは分泌されて止められません。
必ず低血糖が起きる前に捕食しましょう。
✔️夕方4時くらいからコルチゾールという血糖値を上げるホルモンの分泌が低下します。
夕方以降は絶えず捕食しましょう。
✔️捕食の時(通常の食事でも)に食べすぎてしまうなら、すでに低血糖を起こしています。
その前の捕食に問題があると思いましょう。
✔️オニギリなどで捕食する際には1日の合計摂取量は変わらないように調整しましょう
血糖値が整い、自律神経が乱れにくくなれば胃腸機能が回復し、食事からの栄養素の吸収もしやすくなります。
真面目にやればよほど栄養素が足りていない人を除き、2週間程度で体調が変わってきますが、
捕食せずとも血糖値を保てるようになるには2年ほどかかることがあります。
油断大敵ですね(汗
早く治したい!
特に緊急性がない症状やコストはかけたくない方であればゆっくり時間をかけて治していけばいいとも思いますが、妊活さんなどで時間との戦いだとか、コストはいいから早く治したいよ〜って人もいると思います。
また、捕食をしても全然血糖値が整わないよ〜て方はミトコンドリアを回す栄養素が足りなくなってしまっている可能性が高いです。
そういった場合はサプリメントを使います!
ミトコンドリアが動くために必要なビタミン、ミネラル、コエンザイムQ10を
補給してエネルギーがしっかり回るようにしてあげましょう!
当院ではドリンクにして飲めるサプリメントを捕食の替わりにチョコチョコ飲んでもらっています!
サプリメントは質が悪いとかえって不調の原因になることもあるので、栄養療法などに詳しい人に必ず相談しましょう!