妊活、体質改善!!〜細胞(ミトコンドリア)の機能を上げろ!!〜
不妊症、妊活で悩む方の多くに当てはまる体質が4つあります。
今回はそのうちのひとつについてお話します。
ミトコンドリアとは??
ミトコンドリアというものは聞いたことがあるでしょうか??
あまり馴染みのないミトコンドリアですが、でも妊活さんにはこのミトコンドリアの機能が超超超大事なんです!
妊活さんじゃなくても大事なんですが。
✔️何をやっても妊娠に至らない
✔️受精卵が育たない
✔️良質な胚盤胞にならない
など、お悩みの方はミトコンドリア機能が低下しているかもしれません!!
ミトコンドリアとは細胞の中にあるエネルギーを作り出す器官です。
私たちが活動するためのエネルギーはミトコンドリアが作ります。
私たちの体は60兆個(37兆個という説もあり)の細胞の集合体です。
平均ではその細胞一つの中に300-400個のミトコンドリアが存在し、全身で体重の10%を占めていると言われています。
精子と卵子も細胞でできています。
そして精子の中には約100個、卵子の中にはなんと10万個のミトコンドリアがあると言われています。
このミトコンドリアの機能が低下していると、受精卵の分割が止まってしまうのです。
良好な胚盤胞にならない
受精卵が育たない
などの場合は卵子・精子のミトコンドリア機能が低下しているのかもしれません。
ミトコンドリアの機能が低下している人は
エネルギーを作るのには解糖系・電子伝達系・TCA回路というものがあります。
その三つの回路で最大で38ATPが作られるのですが、
ミトコンドリア機能が低下している方は電子伝達系とTCA回路がうまく動きません。
解糖系は糖質をエネルギーにする回路。
糖質はすぐエネルギーに変わりパワーもありますが、解糖系からは2ATPしか作られません。
つまり、すぐエネルギー切れを起こします。燃費悪いアメ車と同じです。
全ての回路がキレイに回る人の19倍燃費が悪いんですね。
アメ車どころじゃないですね汗
私がポンコツだった頃、仕事中にチョコをつまみながらどうにか働いていたのもこういった理由です。
すぐエネルギーに変わるもの(砂糖など)を入れないとガス欠を起こしてしまうのです。
カフェインがやめられない人も同じ。
コーヒーなどでカフェインを摂るとアドレナリンが出ます。
アドレンリンは糖新生という体に貯蔵してあるエネルギー源を糖に変えてエネルギーとして使える状態にする作用があります。
つまり、ミトコンドリア機能が低下している人は疲れやすい、甘いものを好む、コーヒー(カフェイン)が好きという状態が特徴的です。
他にも、
手足が冷たい |
体温が低い |
頭が働かない |
頭痛持ちである |
動悸がする |
甲状腺の病気である(疑われたことがある) |
消化機能の低下がある(胃もたれ、便秘、下痢など) |
などの症状が特徴的です。
当てはまる人はミトコンドリア機能が低下しているかもしれません!
受精卵になってからは、我が子は一人旅
ここがミトコンドリア機能と妊活の一番大事なところ!!
大事なことなので繰り返しますが、精子も卵子も細胞でできています。
そして、精子の中には100個、卵子の中には10万個ものミトコンドリアがあると言われています。
ミトコンドリアの元気=受精卵の元気
あなたのミトコンドリアが元気かどうかで受精卵が元気かどうかが決まります。
そして、それは射精前、排卵前の状態のことです。
射精・排卵した後はお父さん、お母さんから受け継いだミトコンドリアのエネルギーのみで動いていて、その後にエネルギー補給することはできません。
(妊娠に至ってからはまた別のお話ですよ!今回は受精した卵子が育って、きちんと分割できて、妊娠に至るまでのお話)
旅立った精子・卵子に、後からエネルギーを仕送りすることはできないんですね!!
ミトコンドリア機能をあげるには?
では、旅立った精子・卵子がエネルギー満タンの状態になっているにはどうしたらいいでしょう?
ミトコンドリアが元気いっぱいになる方法をお話します。
炎症を取り除こう!
ミトコンドリアを強くする前に、ミトコンドリアが弱くなっている原因を取り除かなければなりません。
ミトコンドリアは炎症に弱く、体に炎症があると劣化して上手にエネルギーを産めなくなります。
炎症については妊活体質改善!!〜体の炎症を抑えて精子・卵子を元気にしよう〜でも詳しく解説していますが、炎症は主に食べ物やストレス、生活習慣などが原因になります。
炎症を起こさないために避けたい食品をあげると
グルテン(小麦) | αカゼイン、乳糖(乳製品全般) |
砂糖(特に白砂糖、人工甘味料) | カフェイン |
アルコール | 添加物 |
化学調味料 | 農薬(無農薬が手に入らないならホタテの貝殻などで洗う) |
などが挙げられます。
このあたりは基本的にできる限り避けるように心がけましょう!
また、夜更かしや食べ過ぎ飲み過ぎ、ストレス貯めたままなども注意してくださいね!
運動をする
ミトコンドリアは筋肉にもたくさんあります。
運動をして刺激をしてあげることでミトコンドリアが活性化します。
簡単なことからでいいので、できることからやってみてください♪
また、よもぎ蒸しや岩盤浴などの温熱刺激も効果的です。(ヒートショックプロテイン)
アスリート並みに運動をする方は活性酸素が増えるので抗酸化作用のある栄養素を多く摂るようにしましょう。
ビタミンA、B、C、D、E、コエンザイムQ10などがオススメです。
ビタミン・ミネラル・コエンザイムQ10が超大事!!
ここが一番大事なとことです!
ミトコンドリアがエネルギーを作る際にはたくさんの栄養素を使います。
こちらの図は前述したミトコンドリア内のTCA回路というエネルギーを作る回路をもいう少し細かくした図です。
回路が回る際に使われる栄養素を表しています。
特にビタミン・ミネラル・コエンザイムQ10をたくさん必要としています。
この栄養素が足りないと、回路は途中で止まってしまい、エネルギーを上手に産生することができません。
食制限(炎症物質の除去)・運動・整体や鍼治療などだけで結果が出る人はこのミトコンドリアを回すための栄養素が足りている人だと考えています。
コエンザイムQ10は体内でも作ることができるし、ビタミン・ミネラルも食事から摂取できますが、妊活で悩む方はコエンザイムQ10を作る力(年齢とともに誰でも低下)や栄養素を消化・吸収する力も落ちている可能性があります。
また、普通の食事で摂取できる栄養素は健康な人が健康を維持するための栄養素で精一杯です。
妊活に限りませんが、不調を抱える方が修復するために必要な栄養素は通常の3倍以上になることもあります。
特に初期はサプリメントに頼ってしまうのがいいと思います!
※サプリメントは質が大事なので、知識がない方は購入前にご相談ください汗
LINEからお気軽にどうぞ!売りつけたりしないのでご安心を笑
まとめ
・受精卵が元気に育つかどうかは、ミトコンドリアが元気かどうかに大きく影響される
・ミトコンドリア機能が低下している人は疲れやすい、甘いものを好む、コーヒー(カフェイン)が好き、手足が冷たい、体温が低い、頭が働かない、頭痛持ち、動悸がする、甲状腺の病気である(疑われたことがある)、消化機能の低下(胃もたれ、便秘、下痢など)などの症状が出やすい
・ミトコンドリア機能を上げるには
炎症を取り除く、特にグルテン(小麦)・αカゼイン、乳糖(乳製品全般)、砂糖、カフェイン、アルコール、添加物、化学調味料、農薬などの食品に注意。
運動をする
栄養補給、特にビタミン・ミネラル・コエンザイムQ10をたくさん摂取する
が大事
いかがでしたでしょうか?
いくつか取り組めそうなものはありましたか?
男性でも女性でも、妊活さんにとってミトコンドリア機能はとても大事!
同じことをやっても、あの人はうまくいったけど私はダメ・・・それはミトコンドリア機能に問題がある可能性が高いと思います。
できることからコツコツと、是非やってみてください!